今回から新しいジャンルの記事を書くことにしました。
それは、ノリに乗っている農業ベンチャー企業の紹介です。
私たちの株式会社アグクルはまだまだ小さい会社でありますが、
アグクルよりも何歩も先をゆく先輩企業さんを紹介していければと思っております。
アグクルの毛利颯汰が取材に行って参りました。
今回紹介する企業は「株式会社アグリゲート」です。
株式会社アグリゲートは、当社と同じ農業ベンチャー企業であり、テレビ東京で毎週放送されているカンブリア宮殿にも取り上げられた、日本の食農業界の救世主ともいえる企業なのです。
ということで今回は株式会社アグリゲートを紹介します。
【第1章】未来に“おいしい”をつなぐインフラの創造
読者の皆様、上記の言葉は何だと思いますか?
そうです、株式会社アグリゲートが掲げるミッションであります。
私はそのなかでインフラの創造という言葉に疑問を感じました。
なんたってアグリゲートさんは東京都心というなんでも揃った先進国の中心地で事業展開をしているのですから…
疑問を解決するためにアグリゲートさんのホームページを見てみると、御社代表取締役CEOの左今氏のメッセージにはこうありました。
消費地では、食べる事に困る事はほとんどないが、「身体に良くないだろけど・・・」、「おいしいわけではないけれど・・・」、というような不本意な食生活が余儀なくされている。
そう言われてみれば…と私は思いました。
東京にいくと米や野菜の不味いチェーン店や、たくさんの人がコンビニで食を済ます姿、素材の良さを生かさない見た目だけの食品などがとても目につきます。
もちろん東京は美食の街でありますが、日常生活を過ごす上では、食材が持つ味や匂い、食感、旬といった、加工を頼らない本物の“おいしい”を感じ取りづらいのです。
インフラの辞書的な意味としては「下部構造」や「基盤」といった意味になることから、日常生活という基盤のなかでは、東京都心の人々は、本物の“おいしい”に出会いづらい不本意な食生活がよぎなくされていることが理解できました。
つまり“おいしい”のインフラは未整備であることがわかります。
左今氏のメッセージの続きには、こうあります。
産地では、農業が精神的な側面のやりがいだけでなく経済的な側面においても他の産業と変わらない、もしくは、さらに魅力ある産業・仕事として捉えられているかで言うとそれが多数とは言えません。
農業に関わっている私としたら痛感する言葉です。
農業は地味な仕事ですし、品質は天候に左右され、価値も市場によって左右されるリスクのある仕事だと思います。
ですが、人間の命を育む最も崇高な職業だとも思います。
工夫次第でどれだけでもおいしい食材を作り出すことのできる魅力もあります。
たくさんの人々を笑顔にできる喜びもあります。
つまり左今氏の2つのメッセージから、
消費地である都市と、生産地である地方では“おいしい”概念と、農業に対する想いのそれぞれが乖離している状態が伝わります。
この乖離した状態を解決するためには、“おいしい”をつなぐインフラの創造が必要なことが分かりました。
【第2章】食農業界の最先端を行く事業
いったいアグリゲートさんは“おいしい”をつなぐインフラの創造を実現するために、どんなことをしているのでしょうか?
御社のホームページによりますと、生産〜販売までを一気通貫するビジネスモデルであるSPF事業とプラットフォーム事業を展開しているとあります。
今回はその中でも、特に有名な都市型青果店の‘‘旬八青果店‘‘を紹介します。
旬八青果店
一言で言うと「オシャレな青果店」です。バッチリ服装を決めていても入れます。
一般的な青果店(八百屋)との違いはPOPの豊富な情報量と、青果以外の商品の品揃えです。
言葉だけでは伝わりにくいので、実際に旬八青果店に訪れた際の写真とともに見ていきます。
赤坂店にて…
敷地は小さいながらも、洗練された印象を与えてくれる八百屋さんでした。
加えて個人的な意見なのですが、レイアウトがきちんとしており‘‘うるさくない‘‘青果店と思いました。
popが見やすく、青果の情報がよく伝わります。
写真では見にくいのですが、産地や生産者の情報、商品の状態やお勧めの調理法などが書いてありました。
個人的に最も驚いた青果以外の商品の品揃えです。
ジュースやナッツ、卵にとろろこんぶ(海産物やん(;^ω^))
そいしてレジ前には、どら焼きが置いてあるという面白い品揃えです。
ですが、それらの商品全てがスーパーでは入手できない、製造工程や産地などをこだわり抜いた商品ばかりなのです。
ちなみにおなかが空いてて、写真を撮らずに食べてしまったバターどら焼きは、青果店レベルをはるかに超えたクオリティでした。
平日は200円、休日は150円で売っているスムージー。コストパフォーマンス良すぎです。ただ
なので旬八青果店なら、野菜や果物を買う目的で行くのでなく、フルーツパーラー感覚で立ち寄るのもアリだと思いました。
一通り旬八青果店について紹介してきましたが、ここで旬八青果店の経営戦略にも注目してみようと思います。
上記の写真をご覧ください。
価格の安さもすごいのですが
一般的な青果店やスーパーのPOPでは見慣れない言葉が書いてあります。
「規格外」という言葉です。
これ、どういう意味かご存知ですか?
いわゆる野菜や果物の中で、形が悪かったり傷がついたりして、市場では価値のない商品として扱われるということです。
私は、農業に携わる中でいつも「味は良いのに、見た目が悪いだけで捨てられるのはもったいないな」と思っていました。
いつか規格外の青果たちが日の目を浴びる瞬間が訪れてほしいと願っていました。
ですが旬八青果店に訪れたら、規格外の青果たちが堂々と店内に並んでいるではありませんか!
実は旬八青果店では、規格外の青果を安く買い取り、接客や店頭POPを使って、生産者さんのこだわりや味の良さなどの情報を加えることで新たな価値を与え、商品として販売しているのです。
また規格外品を買い取ることで、正規の青果を安く仕入れているので、高利益を期待できます。
そして農家さん側も、本来ならば捨てるところだった青果を仕入れてもらうので、収入の向上にもつながります。
旬八青果店の青果が安くて美味しいのには、こんな工夫が隠されていたのですね。
【第3章】今後の食農業界の行方
昨今の日本では「自給率低下」、「耕作放棄地」、「後継者不足」
といった、農の問題が山積みなのは、読者の皆様はご存じですか?
私はこれらの理由の一つに、国民の「農」に対する関心の低さがあると思っています。
農業に触れなかったら、農業の良さなんて分かるはずがありません。
やはり農業に関心を持てるような機会を提供していくことが、解決につながると思うのです.
つまり今回紹介した株式会社アグリゲートのような、農業にふれる機会のない都心の人々に 豊かな食生活を提供するような、人と農業との距離を近づける企業が必要だと思います。
そして新たに食農業界に優秀な人材が集まり、盛り上がることが理想です。
ちなみに株式会社アグリゲートは「旬八大学」という食農業界で活躍できる人材を排出する実践的な学びの場を提供しています。
私はこれからも食農業界の最先端を行くアグリゲートに注目していきます。
そして株式会社アグクルも食農業界にインパクトを残せる企業に成長します。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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