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【私にとっての母】もつべきものは母

私から見た母

私の母はThe母親って感じ。もちろんいい意味で。

挨拶やしつけは割とちゃんとしていた記憶がある。

ご飯がないなんて記憶はないし、家はいつもきれいにしている。

暑い日も寒い日も朝起きるとだいたい母は起きているし、家から30分ほどかかる最寄り駅までのお迎えも夜遅くでも文句を言わずに来てくれる。

田舎独特のご近所付き合いも良好で(もしかしたらいろいろあるのだろうが少なくとも私からはそう見える)、義理の父母の介護も頑張っていた。

ただ、勉強しろとかは言われた記憶があまりない。し、逆に私はそれでちょうど良かったのだと思う。

母がすごいと分かるようになったのは大学生になって一人暮らしを始めてから。

食事が出てくるありがたさも、家がきれいなありがたさも、送り迎えをしてくれるありがたさも全部全部一人暮らしを始めてから。

私は母のようにあんなに頑張れないと思う、というかすでに頑張れていない。ほんとうにすごい。

そして心配性で過保護。

一人暮らしを始める前、救急箱や防災グッズ、困ったときでも自分では買わなかっただろう物も母が準備していてくれたおかげで何度助けられたことか。

一人暮らしで初めて風邪をひいたとき実家から車で駆けつけてくれた。

熱さまシートや飲み物、氷枕を持ってきてくれたり、コンソメスープを作っていってくれた。

風邪をひくとあの野菜をたっぷり入れてじっくり煮たコンソメスープが食べたくなる。

出勤途中車をぶつけたとき、車屋さんに相談したり、お金のことは気にしないで頼りなさいと言ってくれた。

災害が起きたとき、連絡をくれる。

実家に帰るとたっくさんのお土産を持たせてくれて、めちゃくちゃ心配してくれる。とにかく頼れる母なのだ。

関係性の変化

正直ずっと友達みたいな親子関係というものが理解できなかった。

友達の中には親と泊りがけで旅行に行ったり、一緒にお風呂に入ったり、一緒にライブに行ったりする子もいた。

私は親に逆らえないとか、厳しいといったことは全くないけど、あんまりべたべたしない感じ。親と子。

それに、友達みたいな親子関係が羨ましいとも思っていなかった。

そんな関係が変わったのは彼氏と別れたある日の夜。

彼氏と別れて辛くて眠れなくて、でもテストの前日でだれにも電話をかけられなくて、もちろん勉強も手につかなくて。

夜中にもかかわらず母に電話をした。

驚いていたが、何時間もずっと話を聞いたり、励ましてくれた。

母は次の日仕事だったことを後から知った。

電話を切ったあとも眠れなくて、でも母と電話したことで気持ちはとても落ち着いたことを覚えている。

それ以来実家に帰ると深夜まで話をしたり、昔の母の恋愛話を聞いたり、青春時代の話を聞いたり。

新鮮で楽しかったし、大人として扱ってくれているみたいで嬉しかった。

そうして初めて友達みたいっていうのが分かった気がする。

友達みたいな親子関係もいいなって思った。

友達みたいな関係性になった今もThe母は変わらず頼れる母だ。

一人暮らしを始めたり、海外旅行してみたり、車を運転するようになったり、転職してみたり。

報告する度に心配しているのが伝わってくるけど娘を信じて応援しようと思ってくれているのがわかる。

ありがたいなっておもう。

私の故郷。誰が私の敵になっても母はわたしの味方という信頼がある。(そんな状況起きないでほしいけど。)

母への恩返し

一方でまだまだ自分は子どもだなと思う。

母はいい母だけど、私はいい娘ではないと思う。精神的に甘えている。

実家に帰りたくて帰るけどずっと一緒にいるとイライラしてしまう。

けど一人暮らしの家に帰ると寂しくなるし、実家が恋しくなるし、何でもっと優しくできなかったのだろうと思ってしまう。

天邪鬼な娘を卒業したい。いや、する。

もう何度も、こんな自分嫌だなと思っても同じことを繰り返してしまうので、意識的に変わる努力をしようという自分への宣言としてこの母の日ギフトを送ろうと思う。

昔、社会人になったらお給料でマッサージいすを買ってあげると言っていたのにまだまだ買えそうにない。

今年は一緒にback numberのコンサートに行ったり、劇団四季のミュージカルを見に行きたいなと思っていた。

いつか私のお金で旅行にも行きたい。

それが出来ない間は時間を作って実家に会いに帰るよ。

それもできない世の中、こまめに連絡をすることで許してね。

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