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【発酵思想 Vol.1】発酵から何を学び、次世代に何を残すことができるのか?

発酵とは古来の智慧の集積であり、人類が自然の叡智を利用して様々な資源を食品に変えたり、加工し保存することを可能にしたりした技術である。

現在の考古学で発見された世界最古の発酵食品は、約8000年前のコーカサス地方のワインである。日本でも縄文時代から野菜の皮を塩づけにする発酵食品が作られていた。

発酵というのは、人類にとって身近な存在であり、神業であった。西洋では、イエス・キリストの血はワインであり、肉はパンである。

また、日本の古神道の神話が綴られる古事記では、スサノヲがヤマタノオロチを退治した時に用いたのが清酒である。これは偶然だろうか?

人類は、微生物という目に見えない菌たち(精霊)の声を聞き、彼らが醸してくれたものに感謝を捧げ神の存在を感じていた。これは、西洋東洋という枠を超えたものである。

この発酵という仕組みを支えているのが、40億年前からこの地球に存在し、僕らの祖先であり先輩である微生物である。

この微生物の恩恵に授かってきた大和民族は、大豆から味噌を醸し、醤油を醸し、納豆を醸し、豆腐を醸し…..様々な形に変化させた。お米も同様に。

古代文明は、モダニズムの影響で古いもの遅れたものと解釈され淘汰されてきた。しかし、一度立ち止まり、彼らの文明を覗いてみると、現代文明よりもかなり優れていることがわかる。

エジプトのピラミッドは、現在のテクノロジーを用いても再現することは不可能と言われている。江戸時代の日本人たちの営みがいかにサステナブルであったのかということも注目され始めている。

例を挙げればきりがないが、何事もアップデートさせ、新しさや成長が善であるとは限らない。原点回帰という立ち戻る思考・姿勢が必要ではないだろうか。

古代文明から脈々と続いている発酵にこそ、令和の時代を生き抜き、次世代に残すべきヒントが隠されているのではないかと思う。

今回のコラムでは、こうした発酵から何を学び、次世代に何を残すことができるのか。そして、僕らは何ができるのかを一緒に探求したい。

次回は、感謝経済を創るのではなく、なぜ醸すなのか?について綴っていきたいと思います。

千葉恵介

1996年岐阜県生まれ。思想家。
感謝経済という見返りを求めない贈与の循環を滑らかにする潤滑油として「ありがとう」を用いた経済を提唱し、共感する人たちと共に醸している。
また、感謝で繋がる恩贈りSNSであるMusubiを開発し、貨幣に頼らない経済を模索中。
参考 【ファンクラブ】一緒に「ありがとう」で成り立つ経済を創りませんか? - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)

前回のコラム
【発酵思想 vol.0】感謝経済を提唱する思想家・千葉恵介とは?

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