「発酵について学びたい。」
「発酵食品について知りたい。」
「発酵文化について知りたい。」
ブームからもう一度発酵の大切さが見直されている近年ですが、「発酵」や「発酵食品」については専門的で信頼性があって、いろいろな分野を網羅しているサイトがどこなのかわかりませんよね。
私は現在、23歳で21歳の頃に「次世代に発酵文化を伝えたい」という想いで発酵食品会社を創業しました。
発酵に興味を持ちはじめたのは、19歳の頃で本や論文、サイトをたくさん調べて勉強してきました。
そんな私が5年間お世話になっている「発酵」や「発酵食品」について学ぶときに役に立つおすすめサイトを今回は紹介します。
どのサイトにも特徴があるので、その場の必要性に応じていろいろなサイトを通して発酵をあなたのものにしてみてください。
目次
- 発酵について学ぶときのおすすめサイト16選
- 1.丸ごと小泉武夫 食 マガジン
- 2.有機味噌の味噌蔵 マルカワみそ
- 3.発酵を次世代に伝えるアグクル | 社会と腸内細菌を発酵でつなぐ。
- 4.職人醤油 – こだわる人の醤油専門サイト
- 5.かわしま屋
- 6.SAKETIMES | 日本酒をもっと知りたくなるWEBメディア
- 7.あまざけ.com
- 8.haccola 発酵ライフを楽しむ「ハッコラ」
- 9.発酵美食 -日本のおいしい文化を語らうWebマガジン-|マルコメ
- 10.発酵日和 – Hakko Beautiful days
- 11.発酵デザイナー 小倉ヒラク | hirakuogura.com
- 12.発酵・麹のマガジン|村井裕一郎|note
- 13.麹の学校|なかじの腸と発酵と心と体blog
- 14.五味醤油 – 甲府のまちのおみそ屋さん
- 15.ギール里映オフィシャルブログ「食べかたスタディ」
- 16.是友麻希オフィシャルサイト|発酵ライフアドバイザー
- おわりに
発酵について学ぶときのおすすめサイト16選
今回は有名なメディアはもちろんこと、会社が運営するコーポレートメディア、個人ブログなど、発酵起業家が選ぶ専門的で、信頼できるサイトたちをご紹介します。
なお本紹介に関して、紹介側との金銭のやり取りなどは一切ございませんので、純粋に楽しんでみてください。
1.丸ごと小泉武夫 食 マガジン
「丸ごと小泉武夫 食 マガジン」は発酵学者・食文化論者の小泉武夫さんがこだわる、安心・安全・健康・日本の食文化などの選び抜かれた情報を発信してるサイトです。
発酵食品についての栄養の話などもありますが、小泉武夫さんは文化的歴史的視点でも発酵食品をいるため、「丸ごと小泉武夫 食 マガジン」には「民族と食の文化 食べるということ」というようなジャンルの記事も50記事以上掲載されています。
参考 民族と食の文化 食べるということ | 丸ごと小泉武夫 食マガジン丸ごと小泉武夫 食マガジンこのサイトの小泉武夫さんは、多くの発酵に関する著書も出版しており、発酵をこれから学ぶ人にはおすすめ本がいっぱいあります。
発酵起業家が選ぶ!小泉武夫さんが執筆するおすすめの本
- 微生物の世界(現代思想)
- 絵でわかる麹のひみつ (KS絵でわかるシリーズ)
- 発酵食品学(KS農学専門書)
- 発酵は錬金術である(新潮選書)
2.有機味噌の味噌蔵 マルカワみそ
「味噌の作り方」と検索したことがある人は知っているはずのマルカワみそのwebサイトです。
マルカワみそは「オーガニック・国産・無添加」といったこだわりを持った味噌や米麹を世の中に届けている福井県の味噌屋さんです。
「簡単!味噌屋が教える失敗しない手作りみその作り方」は動画版、テキスト版、イラスト版があり、とてもわかりやすいです。
マルカワみそにはすごい機能がありまして、それは味噌作りをする際に必要な麹・大豆・塩の量を自動計算できるページがあることです。
参考 味噌作り 重量計算(麹・大豆・塩) | 越前有機味噌蔵 マルカワみそ私たちが味噌作りをするときにもいつもお世話になっています。
3.発酵を次世代に伝えるアグクル | 社会と腸内細菌を発酵でつなぐ。
発酵を次世代に伝えるアグクルは、発酵についてや、腸内細菌についてをわかりやすく発信しているメディアです。
特徴としては腸内細菌や食物繊維、神経のことなども発信しており、初心者が「発酵」や「腸内環境」というキーワードを軸に学びたいときにおすすめなコンテンツが数多くあります。
「発酵思想」というコンテンツもあり、発酵を健康、思想文化、環境の側面から捉え、発信しています。
参考 発酵思想 | 発酵を次世代に伝えるアグクル発酵を次世代に伝えるアグクル4.職人醤油 – こだわる人の醤油専門サイト
職人醤油は、日本各地の400以上の醤油蔵を訪問してセレクトしたすべてを100mlの小瓶で統一している醤油の専門店です。
職人醤油は「誰がつくっているか?」ということを大切にしており、その想いがブランドに詰まった商品展開やメディア記事を発信しています。
人気記事として、「醤油のつくり方」や「醤油の種類」、「醤油と塩の関係」などの発酵食品でも特に醤油について知りたいといく方はぜひ職人醤油の知識ページをご覧ください。
参考 知識一覧|職人醤油 - こだわる人の醤油専門サイト知識一覧|職人醤油 - こだわる人の醤油専門サイト職人醤油の高橋万太郎さんが出版する本
- 醤油本(玄光社/著者:高橋万太郎・黒島慶子)
- にっぽん醤油蔵めぐり(東海教育研究所/著者:高橋万太郎)
5.かわしま屋
かわしま屋は「食と暮らしの仕組みを、より自然にそった形でもっと豊かに刺激的にしていく」というコンセプトの元、全国から厳選した品物を仕入れをオンラインで販売しているお店です。
かわしま屋のコンテンツはどれもしっかりとしていて、読み応えがあり、読めば必ず新しい知識を得ることができます。
コンテンツのジャンルとしては、発酵食品や米麹はもちろんのこと、コーヒーのことや、便秘、ダイエットのことなど食べ物や健康についての幅広い情報や記事が掲載されています。
人気記事に「酢の健康効果」や「甘酒の正しい飲み方とは?飲み過ぎには要注意!?健康効果・効能も徹底解説」などがあります。
記事だけでなく、かわしま屋では安心安全な食材や調味料をその場で購入することもできるので、ぜひ覗いてみてください。
参考 酢の健康効果とは?飲み過ぎのデメリットと注意点をご紹介厳選食材のお取り寄せ【かわしま屋】| 読み物コンテンツ6.SAKETIMES | 日本酒をもっと知りたくなるWEBメディア
SAKETIMESは月間約40万人が訪れる国内最大の日本酒専門WEBメディアで、酒蔵の紹介や杜氏・蔵元へのインタビュー、ペアリングなどの楽しみ方や日本酒に関する専門用語の解説などの情報を配信しています。
日本酒について学ぶという文脈では、「日本酒を知る」というコーナーがあり、ここでは「日本酒って、どうやって造っているの?」や「『生酒』と『火入れ』って、何が違うの?」といった日本酒について学びたい人にはもってこいの情報が掲載されています。
またなんといっても学ぶより、日本酒のこと、日本酒業界のこと、美味しいお酒の種類のことを知るという意味で、「日本酒ならSAKETIMES」と言えるでしょう。
参考 日本酒って、どうやって造っているの?【イラストで解説!ひと目でわかる日本酒】 | 日本酒専門WEBメディア「SAKETIMES」SAKETIMES | 日本酒をもっと知りたくなるWEBメディア7.あまざけ.com
「あまざけ.com」は甘酒探求家が、こうじドリンク甘酒の総合専門サイトとして、甘酒の種類や歴史について詳しく解説などをしている甘酒に特化したサイトです。
「あまざけ.com」の凄さは、400種類を越える甘酒のレビューが載っていることです。
レビューには飲んだ感想や10段階での評価があり、甘酒を知り尽くした藤井寛さんの声と、客観的な評価は甘酒好きは気になることでしょう。
そのほかにも、甘酒の教科書として甘酒の歴史や種類、栄養について約50記事にわたってお伝えしています。
参考 甘酒の教科書の記事一覧 | あまざけ.comあまざけ.com8.haccola 発酵ライフを楽しむ「ハッコラ」
haccola(ハッコラ)は発酵ライフを楽しむためのメディアで、すごいところが、日本とアジアの発酵食品を世界にもっと知ってもらえるよう、英語版(Enjoy “hacco”life haccola)もあることです。
発酵の知識系の記事もあるのですが、人気記事には「酒粕チーズケーキレシピ」や「ぬか漬けにできる意外な食材&食べ方7選」といったレシピや食べ方があります。
私個人的には、【教えて!小泉武夫先生】コーナーの「酵素ってなに?」という記事が好きです。
酵素というと「生きたままがいい」という風に言われていますが、実はそれは間違いだという正しい知識をしっかりと発信してくださっていることに感謝しかありません。
参考 酵素ってなに?【教えて!小泉武夫先生】 – haccola 発酵ライフを楽しむ「ハッコラ」haccola 発酵ライフを楽しむ「ハッコラ」「生きた酵素を取るとカラダにいい」などと言う人もいますが、これは正しくありません。
すでにお伝えしたように酵素は生き物ではありません。タンパク質です。
「生野菜を食べて、生きた酵素を取り入れよう」と言っても、酵素はタンパク質なので唾液や胃液でアミノ酸に分解されてしまいます。
もちろんアミノ酸ですから活力源にはなります。(haccolaの酵素ってなに?【教えて!小泉武夫先生】より引用)
9.発酵美食 -日本のおいしい文化を語らうWebマガジン-|マルコメ
「発酵美食」は味噌製造メーカーといえばなマルコメが運営するメディアです。
味噌メーカーなこともあり、「味噌汁を毎日飲むメリットって?」や「「手づくり味噌」の素朴な疑問を解決!保管方法は?完成の目安は?」などみそに関する記事をマルコメ株式会社広報宣伝課所属する発酵マイスターの尾田春菜さんが解説しています。
それ以外にも学びになる記事やただ読んでいるだけで面白い記事などがあるので一度サイトに訪れてみることをおすすめします。
参考 「手づくり味噌」の素朴な疑問を解決!保管方法は?完成の目安は?|Webマガジン「発酵美食」|マルコメ発酵美食10.発酵日和 – Hakko Beautiful days
「発酵日和」は普段の生活で発酵を楽しむコツやレシピ満載のWebメディアで、運営元は万田発酵です。
発酵に関する記事が網羅的に掲載されていることはもちろんいいですが、なんといってもデザインが見やすくて長く滞在してしまいます。
こんなことを言っては失礼ですが、多くのコーポレートサイトは自社の商品を売り込むためにメディアを運営していますが、「発酵日和」は純粋に発酵の良さを多くの方に届けたいという想いが伝わってきます。
「発酵食品事典」というのがあり、いろいろな種類の発酵食品について、1記事1記事詳しく書かれているので、私も読んで学んでいます。
参考 発酵食品事典 | 発酵日和発酵日和 Hakko Beautiful days11.発酵デザイナー 小倉ヒラク | hirakuogura.com
hirakuogura.comは、著書「発酵文化人類学」で世間的にも有名になった小倉ヒラクさんのブログです。
小倉ヒラクさんの記事は、コーポレートメディアと比較すると良い意味でとても緩くてわかりやすいです。
また表現力や言葉の選び方が本当に素敵です。
最近の記事に「発酵は、21世紀の「民藝」や「禅」的ムーブメントだ。日本的思想の系譜。」という記事がありましたが、言葉選びといい記事の内容といいとても興味をそそられます。
「抽象と理論が不可分」なことが思想としての発酵の強み。
まさにその通りだなと共感しかありません。
3年前、私が発酵の道を信じて進もうと思えたのは小倉ヒラクさんの発信があったからだと思います。
ぜひ「発酵は、21世紀の「民藝」や「禅」的ムーブメントだ。日本的思想の系譜。」など思想としての発酵を楽しんでください。
参考 発酵は、21世紀の「民藝」や「禅」的ムーブメントだ。日本的思想の系譜。 | 発酵デザイナー 小倉ヒラクのサイト発酵デザイナー 小倉ヒラクのサイト小倉ヒラクさんが出版する本
- 発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ(木楽舎)
- 日本発酵紀行 (d47 MUSEUM)
- 自分の運命は、他人が決める。: 〜主体性ゼロの起業術〜(WOODY)
- おうちでかんたん こうじづくり (農山漁村文化協会)
- 図書館版 発酵菌ですぐできる おいしい自由研究(あかね書房)
- てまえみそのうた: うたって おどって つくれる 絵本 DVDつき(農山漁村文化協会)
12.発酵・麹のマガジン|村井裕一郎|note
「発酵・麹のマガジン」は麹菌を作る種麹屋「糀屋三左衛門」の代表を務める村井裕一郎のnoteです。
日本全国に発酵食品を作る人や麹屋、味噌屋は数多くありますが、種麹屋は日本に数えるほどしかありません。
村井さんの発信はそんな種麹屋だからこその貴重な情報が多数記事化されており、発酵好きとしては目が離せません。
「種麹とは?」という記事もあり、わかりやすく書かれていますので、ぜひ読んでみてください。
参考 種麹とは|村井裕一郎|note村井裕一郎13.麹の学校|なかじの腸と発酵と心と体blog
「麹の学校」は麹文化研究家であるなかじさんのブログです。
麹・発酵・腸をライフテーマに家庭で作る麹つくりを発信しています。
Amebaブログということもあり、なかじさんの人柄がわかる発信が数多く投稿され、麹に関することから「生き方としての発酵」まで学ぶことができます。
「プロと家庭の麹つくりの違いの話」ってのも面白かったでの、ぜひ覗いてみてください。
参考 麹の学校|なかじの腸と発酵と心と体blog14.五味醤油 – 甲府のまちのおみそ屋さん
山梨県にある五味醤油さんのコーポレートサイトです。
六代目・五味仁と実の妹・洋子は「発酵兄妹」として活躍していることで有名です。
そもそも山梨県の甲州味噌は変わっていて、米麹と麦麹をだいたい半分ずつミックスした合わせみそなんです。
そんな味噌屋だからこその記事が掲載されています。
参考 甲州みそって? | 五味醤油五味醤油15.ギール里映オフィシャルブログ「食べかたスタディ」
一般社団法人食べるトレーニングキッズアカデミー協会の代表を務めるギール里映さんのブログです。
ギールさんは小さいお子さんをもつママたちから大人で、メルマガ登録も多くの人がしていると聞きました。
発酵食品だけを発信しているわけではありませんが、一番大切なのは「玄米と味噌汁」と言っており、誰にでも簡単にできる健康的な食卓作りを発信しています。
ブログを読むのもいいですが、著書がすごく面白いので、興味がある方はぜひ読んでみてください。
ギール里映さんが出版する本
- 1日5分! たった2週間で子どもが変わる! 子どもの能力を引き出す最強の食事(日本能率協会マネジメントセンター)
- 子どもの才能を引き出す 2ステップレシピ(サンクチュアリ出版)
16.是友麻希オフィシャルサイト|発酵ライフアドバイザー
「是友麻希オフィシャルサイト」は日本初の発酵マイスターや発酵ライフ推進協会の代表を務める是友麻希(これとも まき)さんのブログです。
「発酵への想い」や「発酵の魅力」を読んですごく興味深かったのは、
発酵食を日々の料理に活用する最大のメリットは、「時短」です。
と言い切っていることです。
数多くのサイトで発酵の魅力は語られていますが、多くが健康効果です。
しかし是友さんは「時短」と言い切る姿勢には感動しましたし、私もとても共感しています。
やはりいくら美味しくて健康的でも、日々の忙しさの中では継続が正直一番難しいです。
だからこそ発酵の力で時短を実現するというコンセプトは私たちもこれから世の中に広めていきたいです。
参考 発酵の魅力 | 是友麻希オフィシャルサイト是友麻希オフィシャルサイト是友麻希さんが出版する本
おわりに
大変長い紹介を最後まで読んでくださりありがとうございました。
いかがだったでしょうか?
私も日々、これらのサイトから情報をもらい、自分の知識や想いへと変え、発酵ライフを楽しんでいます。
ぜひこれらの16のサイトをあなたの思いのままに活用して、発酵生活を楽しんでみてください。
発酵のやすくん