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【アグクルファミリーに聞く!Vol.8】アグクルを応援することは、子どもたちの未来を守ること

この連載は、アグクルに関わっている仲間(お客さん、メンバー)にフォーカスをした企画です。

アグクルとの出会いやアグクルに対する想いを中心に、そこから広がった仲間の想いをそのまま連載していきます。

連載を始めることになったきっかけは、「すべてに命や温かみを吹き込みたい。」と言う代表の小泉の想いからです。

今回は「アグクルのつくろうとする未来に共感した」と熱く語ってくださる塚原さんに、お話を伺ってきました。

環境教育や子育ての視点から語る塚原さんのお話から、アグクルの大切にしている世界観が垣間見えました。

最初はなんでもない出会いでした。

アグクルに出会ったのは、去年の寒い時期でした。

友人にマルシェに誘われた時です。

私はそれまでアグクルのことは知らなかったのですが、販売していたおりぜをそこで初めて味見をしてみて「おいしいなあ」と。

甘酒が好きだったので販売しているか聞いてみると、その時は「まだ作ってないんです」というお返事でした。

あまり強く印象に残ったわけでもなく、「こんな活動をしているところがあるんだな」という程度でした。

その後たまたまアグクルが実施する、醤油麹をつくろうというイベントがあったんです。

興味があって参加してみたら、そこで甘酒を試飲させてもらえました。

もちろん甘酒も美味しかったですし、何より代表の小泉さんの商品への想いなどを聞いて、すごくいいなーと感銘を受けました。

生き方の哲学のような部分で、私と似ているものがあるなと感じていました。

アグクルの哲学にとても共感しています。

実は私、「NPO法人くまの木 里の暮らし(以下、くまの木)」というところで昔働いていたことがあったんです。

群馬県に生まれた私は、大学で神奈川、就職で千葉、その後くまの木で住み込みで働いていました。

くまの木は、次世代につなぐ魅力ある地域をつくるために、地域資源や農山村の環境を活用した体験交流事業や農山村の振興に関する事業を行っているNPOです。

大学でもNPOの研究などをしていたこともあり、社会課題や地域の問題をボランタリーな形で解決していくことに興味があり、くまの木で働いていました。

自分の本当にやりたいことに近いことで仕事をしたいという想いもありました。

実はその時のお客さんで来てくださったのが、今の主人なんです。

宇都宮に引っ越してからも、そういった取組みには興味があって、環境学習センターに再就職しました。

地球環境に関して、体験や講座を通して学ぶ機会を提供しているところです。

アグクルの大切にしている価値観に、当時していたことに近いものを感じています。

アグクルの商品も好きなのですが、小泉さんはじめとするスタッフさんが語る哲学のようなものが、とてもいいんです。

どちらかというと、商品というより、そこに集まる人達に惹かれている気がします。

一緒にいて心地いいんですよね。まさに、安心感ですね。

アグクルを通して、子どもの「やりたい」が叶ったんです。

私はアグクル商品の中でも甘酒の「ありがとう」が好きなんです。

どろっとしていなくて、すっきり。

夏場はシャーベットにして飲むのが好きなので、友達にもよく勧めています。

普段はちょっと甘さを強く感じてしまうこともあるので、豆乳割で飲んでいます。

その時の疲れ具合にもよるんですが、豆乳で割って飲むとちょうどよくなるんです。

ただ、疲れているときはストレートで飲んでも、甘すぎず、美味しくて。その時によって感じ方が違うのは不思議ですよね。

工程はどれも変わらないはずなので、自分の健康状態を図るものさしにもなってます。

子どもも甘酒が好きで、娘は特に一番飲みますね。

いつも「もっともっと」って(笑)。長男はあまり飲みたがる様子は普段はないんです。

でもある時、長男が体調が悪い時があったんです。

夜に、甘酒を温めて飲ませてあげたら「すごくおいしい」とゴクゴク飲んでいました。

数週間後に幼稚園のお祭りが控えていたのですが、長男が「お祭りで甘酒を売ってほしい」と突然言ってきました。

「美味しいから幼稚園でも飲みたい」という意味だと思います。

でも今までは幼稚園に通う子どものお母さん方がコーヒーや紅茶を出すことはあっても、何もつながりのない会社がブースを持つというのは聞いたことがなかったので、どうかなーと不安を抱えながら動いてみました。

そしたら幼稚園の先生は「いいですよ」と。

地元宇都宮の会社で、いい素材を使って、子どもたちの健康のことも考えてくれている商品ならぜひ、って許可をいただけたんです。

ただ幼稚園のお祭りなので、基本的にはバザーのような価格のものしか売っていません。

値段も少し不安だったのですが、代表の小泉さんに相談をすると「もっと子ども達にも知ってほしいので、原価ギリギリでお出ししましょう」と。

感動でした。

子どもの一言から、こうやって物事は実現するんだってとても嬉しかったです。

私が環境に興味がわいたのは、幼少期の体験が元。

私の地元は田舎でした。

自然の中で遊ぶことがとても多かったです。

特に水のきれいな場所が多かったですね。

きれいな水辺にしか生息しない、あの蛍もちゃんと暮らしていたんです。

蛍の寿命ってとても短いのですが、その生きている時間の中で、美しく光って舞っている姿を見て、子どもながらにいろいろと感じたり考えたりしていました。

「このまま蛍がずっと暮らしていける環境を残していきたいなー」というのがあの頃の私の想いでした。

中高生になると、社会への視野もひろがって、新聞部に所属していたので、蛍が住める環境を守ろうという方に取材に行く機会がありました。

そこで自分が見ていた自然いっぱいの土地が、人が便利さを追及したおかげでコンクリートに変貌しようとしていることも知りました。

子どもながらに、その蛍が暮らせる環境を守りたいという思いで、大人の方に働きかけたことがありました。

その時、まだ子どもの私の意見に、真剣に向き合ってくださる大人の方が多くいてくださって、それがとてもありがたかったんです。

社会ってこういう風に変わっていくんだというのを感じたのを覚えています。

今回の長男の件もそれに近いものを感じています。

社会っていうのはどこかで切り離されているものではなく、見えなくてもどこかでつながっているんだ、そんなつながりの中で私たちは生きているんだということを子ども達に伝えていきたいと思っています。

子どもたちの未来のために、今私たちが手を取り合う。

環境と発酵もつながっているように感じるんです。

小泉さんがよくおっしゃっている「消費者と農家の距離が離れていってしまっている現状を変えたい」「経済に振り回されるのではなく、有機農業が当たり前のように日常に息づいていく社会をつくりたい」そんな思いにとても共感しています。

野菜もいろんな形があっていいし、雑草も敵ではなく共生していく。

本来あるべき自然な形の野菜を、子ども達に口にしてほしいと思っています。

口に入れるものが自分をつくっていくことを理解し、均一にカットされたものではなく、泥がついていたり、不揃いな形の野菜も受け入れられるそんな大人になってほしいと思っています。

前々から思っていたんですが、私は人と人とが関わる中で、互いに学び合っていくことのできる場所をつくっていきたいんです。

周りのお母さん方とも話しています。

何人かの子どもを家に呼んでその遊びの延長で何かを学んだり、農家さんの協力を得て大豆の収穫と味噌づくりをしたりと、すでに動いてくれている人もいます。

私自身は、食という切り口で、おにぎりやお味噌汁を口にしながら、安心してつながれるような場をつくりたいと思っています。

家族って血縁のある人で閉ざされたもののように思われがちですが、そうではなくてもっとオープンな意味で、みんな家族、のような。

何かあったらお互いに支え合えるようなつながりです。

その中に発酵ってすごく大切なキーワードだと思っているんです。

素敵な大人に囲まれながら、熱心に手をかけてもらったり、時には放っておかれたり、でもひとりじゃない空間。

そんな中で素敵な子ども達が成長していってほしいです。

経済的な尺度や数字とはまた別の、目に見えないものを大切にするということ。最

近はそんな価値観を大切にする人が増えてきているように感じています。

アグクルや私の周りにいる人が持つような夢を一緒に協力して歩んでいける人と出会えていることが、とても幸せだと最近は感じています。

私自身、生き方を模索中です。

この年齢になっても、若い人や子ども達から学ばせてもらっています。

この記事の書き手

土橋優平

取材執筆:NPO法人キーデザイン代表理事土橋優平

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