発酵食品のアグクルです。
生まれる前はお母さんとへその緒で繋がり大切に育てられてきた赤ちゃんですが、生まれてくると空気中に存在する様々な病原菌に囲まれ生きることになります。
しかし生まれてから7ヶ月くらいは赤ちゃんは大病をしません。
その理由は、免疫の力に守られているからです。
強い免疫力を持ち、外部から赤ちゃんを守っている警備員さん「ラクトフェリン」について紹介したいと思います。
そもそも免疫とは?
免疫について難しく語るときりがありません。
免疫とは簡単に言えば、「自分の体に悪いことをするガンやウイルスなどを自分の力でやっつけるもの」です。
自分の内側から悪いことをする内的要因の代表格がガンで、外から入ってきて悪いことをする代表格がウイルスです。
母乳に含まれるラクトフェリンが赤ちゃんを守っている
赤ちゃんを大病や感染症から守っている警備員さんがラクトフェリンです。
ラクトフェリンは、母乳の中に含まれる物質の一つです。
ラクトフェリンとは?
ラクトフェリンは、人間だけでなく、哺乳類の母乳に多く含まれるたんぱく質の一種(糖たんぱく質)で、生まれたての赤ちゃんをさまざまな大病や感染症から守っています。
ラクトフェリンは、1939年に牛乳中に含まれる「赤色タンパク質 (レッド・プロテイン)」として北欧の学者が発見しました。
その後研究を進める中で、鉄を結合する力が非常に強いことがわかりました。
そのことから「ラクト=乳」で「フェリン=鉄」なので、乳の中に含まれる鉄を結合させるタンパク質ということで、ラクトフェリンになりました。
初乳にはラクトフェリンが3倍含まれている
ラクトフェリンは、初乳(出産から5日間ほどの母乳)に多く*1
その後、3週間ほどたち常乳になると、濃度は初乳の3分の1程度になります。
哺乳類に多く含まれるラクトフェリンですが、牛乳から発見されているので牛の赤ちゃんを育てるためにもラクトフェリンは含まれています。
しかしその濃度は、人間の母乳の10分の1程度です。
つまりラクトフェリンは進化の過程で手にした、哺乳類特有のたんぱく質なのです。
ラクトフェリンは赤ちゃんだけでなく、大人の体も守っている
ここまで母乳に含まれているラクトフェリンの話をしてきましたが、実は母乳以外にも存在しています。
それが唾液や涙・白血球などです。唾液や鼻汁などの外部に接する部分や白血球などの病原菌が侵入する場所にラクトフェリンは存在しています。
つまり赤ちゃんだけでなく、成人へもラクトフェリン警備員さんは私たちの体を守ってくれているんですね。
腸内環境も改善もするラクトフェリンの凄さ
近年は、腸内環境に関して注目が集まっています。ラクトフェリンは腸内環境の改善つながります。
腸内環境のバランスを整える2つの働き
- ラクトフェリンが悪玉菌から鉄を奪い取り、悪玉菌の生育を抑制する
- ラクトフェリンがビフィズス菌(善玉菌)を増やす
母乳には赤ちゃんの便秘抑制や解消の効果がある
赤ちゃんの便秘に悩まされているお母さんやお父さんが多くいるのが現状です。
実はその便秘の解消にもラクトフェリンが関わっています。
便秘とは、うんちという腐ったものを体の中に溜めた状態で、あまりよくありません。
うんちを腸内に溜めることで、うんちがエサとなり、悪玉菌が増殖します。
しかしです!
ラクトフェリンには、悪玉菌の生育を抑制し、善玉菌であるビフィズス菌を増やす効果があります。
だからこそ、ラクトフェリンが豊富に含まれる母乳を飲むことで赤ちゃんは便秘になりにくくなったり、解消に繋がったりします。
まとめ
いかがだったでしょうか?
赤ちゃんを大病や感染症から守っている警備員さんと言いましたが、ラクトフェリンは守るだけでなく、腸内の環境を整えたりという交通整理もしてくれています。
さらに赤ちゃんだけでなく、ラクトフェリンは成人にも存在していて、私たちを守ってくれています。
最後に大事なことをより絞ってまとめます。
- ラクトフェリンはたんぱく質の一種である免疫剤(警備員さん)で、体内を守ってくれている。
- 母乳の中には特に多くのラクトフェリンが含まれている。
- ラクトフェリンは腸内環境の改善や便秘の抑制や解消にも役に立っている
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